Factory Advance

個別受注生産型製造業の経営管理クラウド

「製造業X」とは?中小企業が直面する変化と勝機

近年、経済産業省が提唱する「製造業X(トランスフォーメーション)」という言葉を耳にする機会が増えました。「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と似ていますが、製造業においては少し違った、しかし極めて重要な意味を持っています。

今回は、最新の独立行政法人経済産業研究所(RIETI)の「製造業X」の動向と特徴:日本企業パネルデータによる分析を参考に、「製造業X」の正体と、中小製造業がこれから目指すべき姿、そしてその第一歩について解説します。

「製造業X」とは?「モノづくり」から「コトづくり」へ

「製造業X」を一言で言えば、「製造業のサービス化」による高付加価値化のことです。

これまでの製造業は、工場で製品を作り、それを販売することで利益を得ていました。しかし、グローバル化やデジタル技術の進化により、単にモノを作って売るだけでは利益が出にくい構造になっています。

そこで求められているのが、製造プロセス(加工・組立)の前段階や後段階への事業拡大です。

  • 前段階(Pre-production): 製品開発、デザイン、設計など
  • 後段階(Post-production): マーケティング、アフターサービス、メンテナンス、データ分析など

つまり、単なる「下請け加工」にとどまらず、設計提案や修理・メンテナンスといった「サービス(コト)」を付加することで、収益力を高めていく変革です。

経済産業省は、2040年の日本のマクロ経済及び産業構造を定量的に展望する中で、製造業はフロンティア技術による差別化、DXやメンテナンス等によるサービス化を通じて高付加価値化していくとし、これを「製造業X」と称しています。

データで見る「サービス化」する製造業の実態

1. 製造業企業の4割以上が「サービス事業」を行っている

広義の製造業企業の中で、製造以外の事業(非製造事業)を行っている企業の割合は増加傾向にあり、2023年度には43.7%に達しています。

2. 「機械修理」や「専門サービス」が伸びている

これまでは、製造業の副業といえば「卸売(仕入販売)」が主でしたが、近年ではより本業に近い「機械修理」「専門サービス」「事業サービス」といった分野の売上が伸びており、実質的なサービス化が進んでいることがわかります。

3. サービス化は「稼ぐ力」に直結する

さらに重要なのが、サービス事業の売上シェアが拡大している企業ほど、売上高やROA(売上高利益率)の伸びが高いという分析結果です。つまり、製造現場の技術力を活かしてサービス領域へ踏み出すことは、企業の成長と高収益化と関連があると言えます。

中小製造業が「製造業X」に取り組むための課題

「サービス化が重要なのはわかった。しかし、日々の生産に追われて新しいことなどできない」

これが多くの中小製造業の本音ではないでしょうか。

確かに、従来の「どんぶり勘定」や「紙・エクセル管理」のままでは、新しいサービス(例えば、試作開発の提案や、修理メンテナンスの請負など)を始めても、「どの案件がどれだけ儲かっているか」が見えなくなってしまいます。

個別受注生産型の製造業において、加工だけでなく設計や修理といった「サービス」を収益化するには、案件ごとの「正確な原価管理」と「工程の見える化」が不可欠です。ここが整っていないと、手間ばかりかかって利益が出ない状態に陥ってしまいます。

「製造業X」への第一歩は、足元のDXから

ここで役立つのが、個別受注生産に特化した生産管理クラウドシステム「Factory Advance(ファクトリーアドバンス)」です。Factory Advanceは、中小製造業が「製造業X」へシフトするための土台を提供します。

  1. 脱・どんぶり勘定(収益の見える化)
    加工案件だけでなく、修理や試作といったサービス案件ごとの収益をリアルタイムで可視化。どの案件/製品が高収益か一目でわかります。
  2. 事務作業の効率化(時間の創出)
    見積、受発注、工程管理を一元化することで、バックオフィス業務を大幅に削減。空いたリソースを、高付加価値な「設計提案」や「顧客対応」などのサービス業務に振り向けることができます。
  3. 情報の一元管理(ナレッジの蓄積)
    過去の図面や加工データ、見積履歴を蓄積することで、リピート受注時の提案スピードが向上。これも立派な「サービス力」の強化です。

まとめ:変化をチャンスに変えるために

RIETIの予測では、トレンド通りに進めば2040年には製造業企業の非製造事業(サービス等)の売上シェアは16.5%に達するとされています。

これからの時代、製造業は「モノを作る工場」から「技術とサービスで価値を生む企業」へと進化していく必要があります。その変化(製造業X)に対応できる筋肉質な経営体質を作るために、まずはFactory Advanceで社内のDXと数字の見える化から始めてみませんか?

FactoryAdvanceについて「新人社長が行く!製造業チャネル」さんでご紹介いただきました。
この動画は、Factory Advanceがどのように「どんぶり勘定」を解決し、企業の利益体質への転換をサポートするかについてのお話しをさせていただいております。せひ、ご覧ください。

中小製造業向け!利益を追求する生産管理システム Factory Advanceをご紹介

投稿者プロフィール

尾畠悠樹
尾畠悠樹株式会社イーポート代表取締役  ITコーディネーター/キャッシュフローコーチ
FactoryAdvanceの開発販売を通して製造業の収益改善・DX推進に貢献したいと思っております。中小製造業の企業価値を高めるプラットフォーム「FACTORY SEARCH」の運営も行っています。プロフィールはこちら